用語集
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- 安定液(あんていえき)
- 地中連続壁施工に際し、掘削溝の崩壊防止に溝に充てんされる液体 主として水にベントナイトを混練して作成する。 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- 井筒部(いづつぶ)
- 地中連続壁基礎において地中連続壁が閉鎖形状を構成する部分で頂版を除いた部分 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- 一般部(いっぱんぶ)
- 地中連続壁の継手部以外の部分 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- エレメント(えれめんと)
- コンクリートを1回で打ち込む地中連続壁の構築単位 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- エレメント長(えれめんとちょう)
- 1エレメントの長さを壁中心で測定した長さ 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- ガイドウォール(がいどうぉーる)
- 地中連続壁掘削用の定規,鉄筋かごの精度確保,作業荷重等の分散,表層付近の崩壊防止等の目的で地中連続壁掘削位置の両側に築造する壁体。 隔壁(かくへき)地中連続壁基礎の地中連続壁のうち,外周壁に囲まれた内部にある壁体 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- 仮設山留壁(かせつやまどめへき)
- 地下工事の掘削に際しての山留工法で、土圧に耐えることと、掘削時の地下水の流入をふせぐことを主な目的としている。本体の地下壁としては用いない。 仮設山留壁施工実績
- 片押しエレメント(かたおしえれめんと)
- 片押し方式で施工されるエレメントで,先行エレメントと地山にはさまれたエレメントを片押しエレメントという。 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- ガット(がっと)
- 1回の掘削で掘削できる単位,先行ガットの場合では掘削機の寸法,中抜きガットは掘り残した部分をいう。 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- 壁杭(かべくい)
- 山留壁と基礎杭の二つの目的をもつ地中連続壁。 壁杭施工実績
- キャンバスシート(きゃんぱすしーと)
- 先行エレメントのコンクリート打込み時にコンクリートが継手部に流出するのを防止するために継手鋼材に取り付ける布製のシート 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- 掘削深度(くっさくしんど)
- 地中連続壁の実際の掘削深度のことで設計掘削深度に余掘り深さを加えたもの(地中連続壁基礎では一般的な余掘り深さは先行エレメント1000㎜,後行エレメント500㎜) 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- 掘削長(くっさくちょう)
- 地中連続壁の構造単位であるエレメントを施工するために掘削する平面的な長さ。通常奇数のガット数で構成される。 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- 剛結継手(ごうけつつぎて)
- 曲げモーメント,せん断力,軸力を伝達できる継手 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- 硬質ゴムシート(こうしつごむしーと)
- 先行エレメントのコンクリート打込み時にコンクリートが継手部に流出するのを防止するために継手鋼材に取り付ける硬質ゴム製のシート 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- 溝底(こうてい)
- 地中連続壁掘削溝の底面 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- 溝壁(こうへき)
- 地中連続壁掘削溝の壁面 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- 固化壁(こかへき)
- 地中連続壁の一種。壁体をコンクリ―トではなく、ソイルセメントや安定液に固化剤をまぜて固めたものがある。主に遮水壁に利用されている。 固化壁施工実績
- 作業床(さぎょうしょ)
- 掘削機,揚重機等施工機械の作業性の確保,およびこれらの施工機械の荷重分散,安定液による作業盤の泥土化の防止等の目的で地中連続壁掘削位置の周囲に築造する床版 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- 止水壁(しすいへき)
- 地下水が、地下空間に流入するのを防ぐ壁
- 遮水壁(しゃすいへき)
- 目的が地下水の移動を止めるための地中連続壁。通常の山留壁にも使われるが、地下水の移動を防止、地盤の液状化対策などにも利用される 遮水壁施工実績
- 設計壁厚(せっけいかべあつ)
- 地中連続壁の安定計算に用いる壁厚で,機械厚と同一とする。 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- 設計掘削深度(せっけいくっさくしんど)
- 地中連続壁の設計上の掘削深度 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- 接合鋼板(せつごうこうはん)
- 地中連続壁のエレメント間の接合面に使用する継手鋼材 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- 先行エレメント(せんこうえれめんと)
- 隣接するエレメントのうち先にコンクリートを打ち込むエレメントを先行エレメント,先行エレメントで挟まれたエレメントを後行エレメントという。 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- 側鋼板(そっこうはん)
- 地中連続壁の継手鋼材のうち溝壁面に平行の鋼材 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- 側壁(そくへき)
- 地中連続壁基礎の地中連続壁のうち,外周壁 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- タイロッド(たいろっど)
- 先行エレメントの両側の接合鋼板を引き合って,コンクリート側圧に対する接合鋼板の変形を防止するための棒鋼 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- 地中連続壁(ちちゅうれんぞくへき)
- 安定液を使用して地中に壁状に築造した壁体。一般的には鉄筋コンクリートであるが、鉄筋の代わりに鉄骨、コンクリートの代わりにソイルセメントあるいは安定液を固化剤(セメントなど)で固めたものもいう。さらに広義では、SMWに代表される柱列杭をいうこともある。
- 地中連続壁基礎(ちちゅうれんぞくへききそ)
- 地中連続壁で構築した基礎。単独の壁を複数設置し上部で結合するものと、エレメント間に適当な構造継手を使用して連結し剛性を高めたものがある。 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案) 地中連続壁基礎施工実績
- 地中連続壁基礎施工指針(ちちゅうれんぞくへききそせこうししん)
- 地中連続壁を基礎として利用するときの施工指針 地中連続壁基礎協会編
- 頂版(ちょうばん)
- 躯体の柱または壁部分をささえ,地中連続壁に荷重を伝える版状の構造物 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- 継手鋼材(つぎてこうざい)
- 地中連続壁のエレメント間の継手に使用する鋼材 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- 継手部(つぎてぶ)
- 地中連続壁のエレメントの接合部であって,剛結継手の場合は鉄筋の重ね継手部から接合鋼板まで,ヒンジ継手の場合は継手鉄筋の先端から接合鋼板まで,フリー継手の場合は接合面を継手部とする。 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- 継手防護プレート(つぎてぼうごぷれーと)
- 剛結継手あるいはヒンジ継手で,継手鋼材を使用する場合に側鋼板の開口端部に壁直角方向に取り付け,継手部を防護する鋼製のプレート 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- 継手防護ボックス(つぎてぼうごぼっくす)
- 剛結継手あるいはヒンジ継手で,継手部を防護するコの字形またはT字形の鋼材 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- 内部土(ないぶど)
- 地中連続壁基礎の側壁および隔壁で囲まれた部分の土 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- 二次スライム処理(にじすらいむしょり)
- 一次スライム処理後、差分層の沈降を待ち、鉄筋篭挿入前に再度スライム処理を行う事
- 根固め工(ねがためこう)
- 先行エレメントのコンクリート打込み時に継手鋼材の下側からコンクリートが継手部に流出するのを防止するために前もってコンクリートまたはモルタルを打ち込む作業 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- 粘性(ねんせい)
- 安定液の内部摩擦による、粘る性質。ファンネル粘度計で計測。
- 反力材(はんりょくざい)
- 剛結継手あるいはヒンジ継手で,継手鋼材および鉄筋の変形を防止するために継手鋼材内に挿入する鋼材 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- ヒンジ継手(ひんじつぎて)
- せん断力,軸力を伝達できる継手 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- フリー継手(ふりーつぎて)
- 軸圧縮力を伝達できる継手 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- ベントナイト(べんとないと)
- 粘土の一種 ベントナイトとは海底・湖底に堆積した火山灰や溶岩が変質することで出来上がった粘土鉱物の一種。”ベントナイト ”という名称は、岩石名(鉱物集合体の総称)であり、その成分は地域や場所によって異なる。 成分構成としてはモンモリロナイトという鉱物を主成分とし、他に石英や雲母、長石、ゼオライト等の鉱物を含んでる。 多くの鉱物が混ざっているが、モンモリロナイトの持つ特異的な物性がそのままベントナイトの物性となっている。 クニミネ工業HPより 関連情報リンク:クニミネ工業HP ホージュンHP
- ベントナイト系安定液(べんとないとけいあんていえき)
- ベントナイトを主材とした安定液 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- 補強枠(ほきょうわく)
- 鉄筋かごの組立て時の骨組となる鋼材で,建込み時に形状保持の役目をはたす鋼材 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- ポリマー(ぽりまー)
- 高分子の有機化合物 ここでは、水に溶かして安定液として使うものをいう
- ポリマー系安定液(ぽりまーけいあんていえき)
- ポリマーを主材とした安定液 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- 本体利用山留壁(ほんたいりようやまどめへき)
- 本地中連続壁を、地下構造物の地下壁として使う場合、称する。 地下構造物が完成後も土水圧に耐え、上部構造物の荷重を基礎地盤に伝える。地震時のせんだん耐力をも持たせることもある。 建築構造物の場合工法評定を受けている必要がある 本体利用山留壁施工実績
- マッドケーキ(まっどけーき)
- マッドフィルムともいう。 ベントナイトや粘土とCMCが結合した物質であり、これが掘削された溝の壁面に膜を形成してできたもの。 安定液が孔壁につくる不透水層。薄くて透水係数の小さいほうが良い
- マッドセパマシン(まっどせぱましん)
- バッチ式遠心分離機
- マッドバランス(まっどばらんす)
- 安定液などの比重を測定する装置
- モンモリロナイト(もんもりろないと)
- 粘土鉱物の一種。ベントナイトの主成分鉱物。
- 余掘り(よぼり)
- 地中連続壁の施工上、施工性・作業性などを考えて、設計深度より深く掘削すること。 例えば先行エレメントはコンクリートの漏れ防止などから後行エレメントより深く掘削する。
- 余盛り(よもり)
- トレミー管をつかって最初に打ったコンクリートには不純物が混入しがちなので、所定の寸法より余分にコンクリートを打設すること
- 有効壁厚(ゆうこうかべあつ)
- 地中連続壁の断面計算に用いる壁厚で,設計壁厚から片側20mmずつ合計40mm減じたものとする。 出典:地中連続壁基礎工法施工指針(案)
- リーミング(りーみんぐ)
- 設計ラインを侵して突出している部分の修正掘削。
- 良液(りょうえき)
- 新液もしくは土掘削循環液を土砂分離機器(デカンタ,マッドセパマシンなど)により沈降成分をはぼ取り除いた安定液。 砂分量は0であることを目標とする。
- 良液層(りょうえきそう)
- 良液をストックしておくタンク
- 良液置換(りょうえきちかん)
- 掘削後、スライムを含んだ安定液を排出し、良液を補充し置換する事。 良液置換を実施すると、スライムの沈降は測定されず特に大深度連壁に適した方法である。
- ろ水量(ろしゅいりょう)
- マッドケーキから濾された水。ろ水量が少ないマッドケーキが良い。